国立現代美術館は2018-19年、「アジア」をキーワードに一連のプログラムを企画、その最初のプロジェクトとして、2018アジア企画展<あなたは知らなかった話>を開催します。<あなたは知らなかった話>は、「私たちはアジアを何としてどのように理解しているのか?」についての自問であると同時に、これまで「アジア」という名前で描かれた多くのイメージに対する疑問を呈しています。この展示で「アジア」は地理的区分やアイデンティティを示す用語ではなく、世界を新たに眺める多様な批評的視点として捉えられています。展示は、ストーリーテラーとしての芸術家の役割に焦点を当てており、アジアという地域の場所と脈絡に結びついた作家たちの様々な個人的経験を導き出そうとしています。このようなアプロ―チによって、世界を眺める新しく多様な視点を提案し、アジアという名の下で記録された主な歴史のうち、忘れられた個人や地域の価値と声に集中する機会を設けようとしています。