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金順基:怠惰な雲

  • 2019-08-31 ~ 2020-01-27
  • ソウル館 6、7展示室及び展示広場

Exhibition Overview

金順基:怠惰な雲
金順基美術祭 カンファレンス場面、1975
金順基美術祭 カンファレンス場面、1975
金順基、〈O.O.O. 〉、1989、混合媒体、300x100x160cm
金順基、〈O.O.O. 〉、1989、混合媒体、300x100x160cm
金順基、〈Vide&Oのためのドローイング〉、1987、紙の上に水彩、鉛筆、29.8x39.4cm
金順基、〈Vide&Oのためのドローイング〉、1987、紙の上に水彩、鉛筆、29.8x39.4cm
金順基、〈ビデオとマルチメディア〉、金順基と彼の招待作家たちの中でジョン・ケージコンサート、1986
金順基、〈ビデオとマルチメディア〉、金順基と彼の招待作家たちの中でジョン・ケージコンサート、1986
金順基、〈光の道〉、1998、ピンホールカメラ、アナログ C-プリント、173x123cm
金順基、〈光の道〉、1998、ピンホールカメラ、アナログ C-プリント、173x123cm
金順基、〈今日〉、1975、紙にドローイング、21x29.7cm
金順基、〈今日〉、1975、紙にドローイング、21x29.7cm
金順基、〈造形状況 III - ボルドーの10月〉、1973、単チャンネルビデオ、マスターフィルム 16mm、10分37秒
金順基、〈造形状況 III - ボルドーの10月〉、1973、単チャンネルビデオ、マスターフィルム 16mm、10分37秒
金順基、〈造形状況 III - ボルドーの10月〉、1973、単チャンネルビデオ、マスターフィルム 16mm、10分37秒
金順基、〈造形状況 III - ボルドーの10月〉、1973、単チャンネルビデオ、マスターフィルム 16mm、10分37秒

〈金順基(キム・スンギ):怠惰な雲〉は、1960年代後半から現在までの金順基の芸術世界を眺望します。「怠惰な雲」は、作家が書いた詩のタイトルであると同時に、フランスで出版された詩集のタイトルでもあります。資本主義社会において、「怠惰」は不誠実と懈怠の象徴として批判されますが、金順基は怠惰の創造的かつ哲学的な可能性に注目します。無意味な忙しさ、人生の本質を忘れさせる忙しさの代わりに金順基が追求してきた怠惰な人生は、遊戯の楽しさと驚くべき発見の瞬間で満たされています。自由に変化して空に自らの道を開きながら流れる雲のように、金順基はフレームに閉じこめられない人生を歩み、人跡まれな場所に道を開くように、時代に先駆けて新しい芸術の道を開拓した芸術家です。


金順基は1946年に扶余で生まれ、ソウル大学校西洋画科を卒業し、同大学院を修了しました。大学時代から絵画の解体に関心を置いていたところ、1971年にニースの国際芸術交流センター(Centre Artistique de Rencontre International)の招請作家に選ばれ、フランスに渡りました。1974年にマルセイユ高等美術学校に任用された後、フランスに滞在しながら作品活動を繰り広げて来ました。五月革命以後の自由で知的な討論が活性化していた南フランスで、シュポール/シュルファス(Supports/Surfaces)グループなど実験的芸術家グループと交流しながら活動しました。特に、〈造形状況〉(1971~75)連作など公共の場での大規模なパフォーマンスやビデオなど、早くから哲学、芸術、テクノロジーを調和させた作品を発表してきました。韓国では、1975年にソウルのアメリカ文化院で開かれた〈金順基美術祭〉、明洞芸術劇場で開かれた空間発刊100号記念フェスティバルを通じて、実験的なパフォーマンスや概念美術を紹介しながら、新鮮な衝撃を与えました。


1982年、全世界をバックパック旅行しながら東洋と西洋の文化芸術を探求しましたが、特にニューヨークに滞在しながら、ナムジュン・パイク、中嶋興、アイラ・シュナイダー、フランク・ジレットなど、ビデオアーティストらと交流しました。ビデオやマルチメディアへの関心を深め、ナムジュン・パイク、ジョン・ケージなどが参加した〈ビデオとマルチメディア-金順基と彼の招請者たち〉(1986)を企画し、〈タタタ〉、〈Vide&O〉などオブジェとビデオを結合したマルチメディア作品を発表しました。1980年代後半からは、グローバル資本の拡散とインターネットによる社会的構造変化を〈O-time〉、〈Voix Voix Lactee〉などの作品で扱いました。さらに、米国のイラク侵攻をきっかけに資本の価値がすべての価値に優先される文明に対する批判的な観点で〈株式取引〉などを制作し、ジャック・デリダ、ジャン=リュック・ナンシーなど世界的な美学者らと新自由主義時代の芸術の価値と役割を問うインタビューを行いました。


本展は、科学技術と芸術の連携をはじめとする多様な学際間、ジャンル間融合を紹介してきた国立現代美術館ソウルにおいて、常に新しい領域に挑戦してきた金順基の先駆的芸術活動を紹介するために企画されました。絵画の解体、公共の場での観者参加プロジェクト、ビデオとマルチメディアへの挑戦、東西文化と哲学の比較など、金順基の芸術の旅は同時代美術の実験の常に一歩先にあります。


1986年からパリ郊外で人里離れた農家を自分で修理した作業室で隠居する作家は、「砂漠で一人暮らす異邦人」のように厳しい環境の中で一人生きてきました。東洋古代の文人たちのように、その生活は自然の変化とリズムを呼吸しながら、芸術で日常を完全に満たしてきました。金順基の芸術を通じて、芸術の領域も資本の論理が支配する昨今、人生の意味を尋ねていく日常であり、実践としての芸術の意味を見つけることができるはずです。

  • 作家
    金順基(キム・スンギ)
  • 作品数
    作品 200余点、資料 100余点