▲ 展示紹介
本展は、レバノン出身のアクラム・ザタリ(1966~)の個展で、国立現代美術館とバルセロナ現代美術館が共同主催し、巡回展が開催されるドイツのK21ノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館とアラブ首長国連邦のシャルジャ美術財団が協力開催機関として参加しています。
アクラム・ザタリは、1997年に設立されたアラブ・イメージ財団(Arab Image Foundation)の共同設立者として、これまで20年間アラブ・イメージ財団を通じて自らの関心を発展させてきました。ベイルート・アメリカン大学(American University of Beirut)で建築を専攻、ニュースクール大学(New School University)でメディアを勉強した作家は、本展で写真、映像、インスタレーション等約32点の作品を介して、レバノンと近現代アラブ社会の戦争と紛争について語りかけます。また、日常における身体の使用と社会的関係を通して、メディアの権力、偏向性を取り上げ、政治問題を扱うこともあります。
▲ 作家紹介
アクラム・ザタリは、1966年にレバノンのサイドンで生まれ、ベイルートを拠点に活動しています。作家の作品は、MoMA、Centre Pompidou、Tate Modern、TBA21、MACBAに所蔵されており、第 55回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2013)にレバノン館代表作家として参加したほか、ドクメンタ13(2012)、イスタンブール・ビエンナーレ(2011)に作品を出品しました。