本展は、郭仁植(クァク・インシク)生誕100周年を記念して、韓国及び日本に所蔵されている作品と資料で構成された、大規模な回顧展です。郭仁植(1919~1988)は、日本でモノ派の論理が本格的に台頭する前から物質を探求した作家です。1970年代に最小限の行為で物質性を表現しようとしていた韓国の作家に影響を及ぼしました。1985年に徳寿宮館で開かれた郭仁植の生前の個展は、海外に居住する韓国の主要作家を紹介する側面が強いものでしたが、本展は韓国及び日本の未公開作品や資料を調査することにより、郭仁植の作品の位置づけを新たに再評価する機会となるはずです。展示は、2019年10月から2020年1月まで大邱美術館を巡回します。