保存科学
保存科学は、美術作品の保存処理を通じてさらなる損傷を防ぎ、作品の寿命を延ばす活動です。このような活動は、美術史的知識とともに、科学的処理と検証のために、材料分析などの化学的知識に基づいて行われます。
特に、現代美術の保存は伝統的な概念では接近しにくい側面があり、美術品を保存・復元する目的と意味にも変化が求められています。
白南準(ペク·ナムジュン)の<TV Experiment>(1969年)
1969年に製作された白南準(ペク·ナムジュン)の<TV Experiment>は、画面に破損の跡があり、作動しなかった。 また、作品全体に異物が蓄積されており、座台に引っかき、写りなどの損傷が確認され、
クリーニングと座台の復元作業を同時に実施した。破損した画面と回路に損傷を受けた部品を交換して正常に作動するようにし、作品の損傷を予防するために温度調節電源装置を製作し、構成品の連結図と回路図を作成して記録した。
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処理前
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処理後
保存処理 過程
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異物の除去
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回路の損傷診断
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損傷部品の交換
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ケースの交換
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温度調節電源装置の製作